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こんばんは、ひろしです。

今日は、バルサミコ酢の話です。

その前に、ひとつだけ。

1ccで千円以上。

そんなバルサミコを味見させてもらったことがあります。

その話は、このあとで。

でも、ふだんの料理で使っているのは、スーパーにも並んでいるバルサミコです。

結論から言うと。

バルサミコは、何本か持って使い分けます。

ふだんは、安いのを煮詰めて。

仕上げにそのままかけるときは、「ええやつ」を。

肉には、赤ワインといっしょに煮詰めたソースを。

説明していきます。

バルサミコ酢、これ1枚で結論。何本か持って、使い分ける。種類は、ふだん使いのIGPと、伝統的なDOPの2つ。ふだんの1本は「おっさんの顔のラベル」のデル・ドゥーカ、だいたい煮詰める用。もう1本は、そのままかける用、サラダ、ドレッシングに。煮詰め方は、量の半分くらいが目安、中火で、後半は火を弱める、最後は濃度で。肉のソースは、バルサミコ2:赤ワイン1、肉を焼いたフライパンで。ホワイトは、塩と、オリーブオイルだけで、サラダに。各段に水彩の小さな絵つき
バルサミコ酢、これ1枚で。

途中の「寄り道」は、たたんであります。気になったところだけ開いてみてください。

1ccで千円以上のバルサミコは、とろりと甘かった|金沢で、味見させてもらった一滴

2011年か2012年ごろだったと思います。僕は金沢にいて、ナポリピッツァの店で働いていました。

ある日、店の先輩が、展示会ですごく小さな瓶のバルサミコを買ってきました。ネタとして、です。

ラベルには「熟成100年」とか、そんな文字があったと思います。

「これで、いくらするんだぞ」

一滴いくら、という話で、みんなで盛り上がりました。正確な値段は覚えていませんが、1ccで千円以上。当時、小瓶でたしか10万円以上したと思います。

味見をさせてもらいました。

調理台の上の、コルク栓の小さな丸い瓶と、手に持ったスプーンにのった黒いバルサミコのひとしずくを描いた水彩画

とろみがすごかった。酸味はだいぶ落ち着いていて、甘みがすごく出ている。熟成の香りがしっかりあって、樽の香りもしました。

ひろし

すげえな、と思った。

煮詰めたバルサミコなら、よく知っています。濃さを自分で見ながら煮詰めるので。でも、これは樽で熟成させたもの。樽の中でここまで水分が減ったのだと思うと、すごいなと。

もちろん、そんなに高いものを、店で出すわけにはいきません(笑)

瓶は先輩の私物なので、先輩が持って帰りました。趣味で買うにも高いし、僕自身、そのころはお金もありませんでした。

あの瓶は、何だったのか。この記事を書くために調べていて、見つけました。

ひろし

おー、これだわ。

レオナルディという会社の「100年熟成バルサミコ」。100mlの瓶です。

いまの値段は、131,274円(2026年10月・税込)。1ccにすると1,300円ほどで、記憶の「1ccで千円以上」とも合います。

しかも、いまこの瓶を売っているのは、サンヨーエンタープライズさんでした。スパイスの記事にも書いた、イタリア食材の小さな商社さんです。新米だった僕にも、ていねいに接してくださった社長ご夫妻の会社です。

寄り道「100年」のバルサミコは、100年たった酢?タップで開きます

伝統的なバルサミコの決まりにあるのは、「12年以上」や「25年以上」といった区分です。「100年」という区分はありません。

モデナの伝統的なバルサミコの協会は、こう説明しています。

酢が100年、200年と熟成されることはない。それほど古いことがあるのは樽のほうだ、と。

中身は、毎年つぎ足してきた、年のちがう酢のまざりです。だから、中身がまるごと100年たっているというわけではありません。

あの瓶は、本文に書いたレオナルディの「100年熟成」だったと思います。

屋根裏の部屋に、大きさのちがう木の樽5つが、大きい順に一列に並ぶ様子を描いた水彩画

バルサミコ酢の種類は、しるしで2つ|ふだん使いの IGP と、伝統的な DOP

バルサミコは、もともとイタリア北部のモデナと、となりのレッジョ・エミリアで作られてきた酢です。樽で熟成させて、その年数で値段が大きく変わる。奥が深いんです。

大きく分けると、2つあります。ふだん使いの「IGP」と、伝統的な「DOP」。どちらも、EU が産地と作り方を守るために決めた「しるし」です。

バルサミコ酢の「しるし」は2つ。ふだん使い(IGP)は、煮詰めたぶどう果汁+ワインビネガー、木の樽で60日以上、いま250mlで600円台〜800円台(2026年10月)。伝統的(DOP)は、煮詰めたぶどう果汁だけ、樽を移しながら12年以上(25年以上は特別な呼び名)、モデナは専用の丸い瓶(よく見るのは100ml)、いま100mlで1万円台(12年)、2万5千円前後(25年)(2026年10月)。「100年」という区分はない。100年たっていることがあるのは、樽のほう。瓶の水彩2つ
バルサミコ酢の「しるし」は、2つ。

ふだん使いの IGP は、煮詰めたぶどう果汁にワインビネガーを合わせて、木の樽で60日以上ねかせたもの。いま(2026年10月)、250mlで600円台から800円台くらいです。このあと話す僕のふだんの1本も、こちらです。

伝統的な DOP は、煮詰めたぶどう果汁だけ。大きさや木の種類がちがう樽を並べて、順に移しながら12年以上ねかせます。「12年」「25年」という数字は、こちらの区分です。

瓶の形も決まっていて、モデナのものは丸い形の専用の瓶。よく見かけるのは100mlで、いまは12年のものが1万円台、25年のものが2万5千円前後です。

値段の差は、年数だけではありません。原料と決まりのちがいでもあります。

たとえば、モデナのフォンド・モンテベッロの2本です。12年以上のものと、25年以上のもの。

寄り道ラベルの「○年熟成」や「コンディメント」って、なに?タップで開きます

伝統的な DOP は、ラベルに年を書かない決まりです。12年以上のものは「アッフィナート」、25年以上のものは「エクストラヴェッキオ」(イタリア語で、とても古い)という呼び名で分かります。

ふだん使いの IGP も、「12年」のような数字で飾ることはできません。書いていいのは、3年以上と5年以上(2025年から)の区分くらい。ほかに書けるのは、作り手の創業の年くらいです。

日本の通販などで見かける「○年熟成」は、ラベルの決まりとは別に、お店や輸入元が添えている説明であることが多いようです。

「コンディメント」は等級ではありません。DOP にも IGP にも入らない、調味料の呼び名です。

「バルサミコ」という言葉だけなら、決まりで守られているわけではありません。2019年に、EU の裁判所がそう判断しています。

バルサミコは、何本か持って使い分ける|煮詰める1本と、そのままかける1本

アンチョビの記事に、こんなことを書きました。

「あとは、バルサミコと、いいオリーブオイルと、チーズが何種類か。それだけあれば、イタリア料理は、だいたい何とかなります(笑)」

そのバルサミコも、僕は必ず何本か持っています。お酢なので、腐りません。

仕上げにそのままかけるなら、ええやつ。煮詰めるなら、そんなにええやつでなくていい。

何本か持って、使い分ける。煮詰める1本は、おっさんの顔のラベル(デル・ドゥーカ)、赤ワインと煮詰めて肉のソースに、甘く煮詰めていちごやジェラートに。そのままかける1本は、もう少しいい1本、サラダ、ドレッシングに、酸味が立ちすぎない。お酢なので、腐らない。瓶の水彩2つ
何本か持って、使い分ける。

ふだんの1本は、「おっさんの顔のラベル」

ふだんいちばんお世話になっているのは、ラベルいっぱいに男の人の顔が描かれた1本です。口ひげに、長い髪。僕は「おっさんの顔のラベル」と呼んでいます。

イタリアのアドリアーノ・グロソリという作り手のバルサミコで、ラベルの上には「アチェート・バルサミコ・デル・ドゥーカ」とあります。顔は、17世紀のモデナ公の肖像画。「ドゥーカ」は、イタリア語で公爵のことです。

スーパーにも並んでいて、いま(2026年10月)は250mlで600〜790円ほど。僕は、仕入れで買っています。

そのまま使うことは、あまりありません。

ひろし

おっさんのは、だいたい煮詰める専用みたいな感じ。

ただ、同じデル・ドゥーカには、伝統的な DOP もあります。

DOP のほうは値段がずっと高いので、煮詰めるのはもったいないと思います。煮詰める用に買うなら、ラベルに「IGP」とあるほうです。

そのままかける、もう1本

サラダにかけたり、ドレッシングにしたり。そのまま味わうときは、もう1本のほうを使います。

酸味が立ちすぎず、そのままでおいしい1本です。熟成のさせ方も、ちがうのかもしれません。値段も、おっさんのよりずっと高い。

ファットリア・エステンセのアチェート・バルサミコ・ディ・モデナ(IGP)500mlの瓶。農家の建物と糸杉の絵のラベル
そのままかける、もう1本。

いま家にあるのは、ファットリア・エステンセの、アチェート・バルサミコ・ディ・モデナ。500mlの瓶です。栓は、ねじって開けるキャップではなく、コルクキャップ。シェリー酒やウイスキーの瓶にある、頭のついたコルクの栓です。

ラベルを見ると、こちらのしるしも IGP でした。同じ IGP でも、ぶどう果汁の割合や樽でねかせる長さは、作り手によってちがいます。

だいぶ前に、業者さんからの仕入れで手に入れたものです。裏のラベルを見ると、輸入していたのは協同食品という会社でした。

いま通販で見かけるのは、同じファットリア・エステンセの、金色の札がついた瓶です。すっぱさの目安の「酸度」は、僕の瓶と同じ6%。ラベルに書いてあることも同じなので、デザインが変わっただけかもしれません。

500mlで5千円台です(2026年10月)。

安いバルサミコ酢も、煮詰めればおいしい|煮詰め方は、量の半分くらいが目安

高いバルサミコは、熟成が進んでいるぶん、とろみと甘みが出ています。

安いのを煮詰めると、そこに近づきます。即席の熟成バルサミコです。すごくおいしくなる。これが、僕のおすすめです。

煮詰めると、すっぱさのもとの酢酸は、湯気といっしょに少しずつぬけていきます。糖は残るので、甘さの割合が上がって、とろりと甘くなる。

ただ、何年も樽で熟成させたものと同じにはなりません。原料がちがうからです。ふだん使いのものには、ワインビネガーが入っています。何年もの熟成でできる成分とも、同じにはならない。

近づくのは、とろみと甘さまで。それでも、おいしいんです。

バルサミコ酢の煮詰め方。ふだん使いの1本で、即席の熟成バルサミコ。①中火:鍋に入れて、中火にかける。②たまに混ぜる:ずっと混ぜなくても大丈夫、量が少ないと、そのぶん早く煮詰まる。③半分くらい:量が半分くらいになるのが目安、半分というのも、その時々。④後半は弱火:とろみが出てきたら、火を弱めていく、焦げつきやすくなるので。⑤最後は濃度:濃度で見る、煮詰めすぎない。近づくのは、とろみと甘さまで。各段に水彩の小さな絵つき
バルサミコ酢の煮詰め方。
  1. 鍋に入れて、中火にかける。
  2. ずっと混ぜなくても大丈夫。たまに混ぜるくらい。量が少ないときは、そのぶん早く煮詰まります。
  3. 量が半分くらいになるのが目安。
  4. 後半、とろみが出てきたら火を弱めていく。焦げつきやすくなるので。
  5. 最後は濃度で見る。煮詰めすぎない。

時間はかかります。半分というのも、その時々です。

ひろし

前半は、別に、あんま焦げんよ。

ただ、後半は別です。濃度の加減は、ちょっと難しい。煮詰めすぎて焦げそうになったことはありますが、焦がしたことはありません。

店では一度にたくさん仕込むので、つい目をはなしてしまうこともありました。僕が頼んで煮詰めてもらっていた鍋が、焦げてしまったことも。焦げると、もう使いものになりません。

だから、とくに後半は目をはなさない。

お皿の飾りも、煮詰めれば

お皿に黒いソースで、線や点を描く。あの飾りに、僕は「バルサミコクリーム」を使っています。でも、煮詰めたバルサミコでも同じことができます。

バルサミコクリームは、煮詰めたバルサミコとは別の商品です。濃くて甘い、とろみのあるものがほしい人向けに作られていて、多くは加工でんぷんなどでとろみをつけています。

クリームは、そのまますぐに使える。煮詰めたものは、濃さを自分で決められる。どちらがいい、という話ではありません。

肉には、バルサミコと赤ワインのソース|肉を焼いたフライパンで、2:1

白い皿に盛った鴨胸肉のロースト。皮目に格子の焼き目、黒いバルサミコと赤ワインのソースの線と、菜の花
鴨胸肉のロースト、バルサミコと赤ワインのソース(2020年2月)。

とくにおすすめなのが、赤ワインといっしょに煮詰めるソースです。

バルサミコ2に、赤ワイン1。煮詰めれば、それだけで肉のソースになります。

バルサミコと赤ワインのソース。バルサミコ2:赤ワイン1。いちばんは、肉を焼いたフライパンで、油を少し切って、ジャーっと。気をつける:量が少ないと、すぐ煮詰まって、あたる(焦げつく)、火を強くしすぎない、こまめに見る。足すなら、フォンドボー(牛の骨でとる洋食のだし)。合わせる肉は、牛肉(ほとんどが和牛)、牛カツ、鴨、ジビエ、赤い肉に。各段に水彩の小さな絵つき
バルサミコと赤ワインのソース。

いちばんは、肉を焼いたフライパンで

いちばんいいのは、肉を焼いたあとのフライパンで、そのまま煮詰めることです。油を少し切って、バルサミコと赤ワインをジャーっと。フォンドボー(牛の骨でとる洋食のだし)を足せば、それだけでおいしい。

ただ、このときは量が少ないので、すぐに煮詰まります。すぐ、あたる。焦げつくということです。火が強すぎるとだめなので、こまめに見ておいてください。

赤ワインのアルコールのこと

赤ワインのアルコールは、煮てもすべては飛びません。

  • もとのアルコールのうち、煮る時間が15分なら約40%、1時間なら約25%が残るという目安があります(アメリカ農務省の表から)
  • 時間が短いほど、多く残ります

お酒に弱い人や子どもに出すときは、赤ワインを入れずにバルサミコだけを煮詰めます。

家では、いろいろな肉を焼いて、わりと何にでもバルサミコのソースをかけています。子どもたちも、このソースが好きです。

ひろし

それだけで、まあおいしいからね。

作り方は、肉を焼いたフライパンで、そのまま。子どもたちの分は、赤ワインなしです。

  1. 焼いた肉は、アルミホイルに包んで休ませておく。
  2. フライパンの油を少し取って、バルサミコを入れる。鍋底をこそげながら、煮詰めていく。
  3. 休ませているあいだに肉から出た肉汁を、ソースに加える。味を整えて、できあがり。

合わせるのは、赤い肉

白い皿の奥出雲和牛のタリアータ。切り分けた赤身の肉に、バルサミコと赤ワインのソース。アスパラガス、じゃがいも、マッシュルーム、削ったチーズを添えて
奥出雲和牛のタリアータ(焼いて、切り分けた肉)。バルサミコと赤ワインのソース。

お店で合わせていたのは牛肉で、ほとんどが和牛です。牛カツのソースにも、少し使っていました。鴨にも、ジビエ(狩りでとった野生の鳥やけもの)をメインに使うときにも、合わせていました。

いま思えば、赤い肉に合わせるソースでした。はっきり赤身と決めていたわけではないのですが、豚と鶏には使っていませんでした。

ひろし

まあ、全然使ってもいいんやけどね。

楕円の白い皿の国産交雑牛のグリル。ルッコラをのせ、バルサミコと赤ワインのソースで皿に線を描いて。トマトと野菜の煮込みを添えて
国産交雑牛のグリル、バルサミコと赤ワインのソース。

お店でもケータリングでも、ずっと使ってきました。いまも使っています。

バターは、基本、入れない

仕上げに、バターは基本的に入れません。昔は入れたこともありました。

ナポリピッツァの店にいたころ、月に一度、新潟のリストランテ「ラ・スカーラ」に通わせてもらっていました。そこで料理を軽く仕上げることを教わって、一時期そこにこだわっていました。

バターで仕上げると、こってりして料理が重たくなる。使いすぎると、胃がムカムカして、たくさんは食べられません。もちろん、料理全体で見れば、バターは絶対に必要な食材です。

鹿のローストのときは別です。鹿は脂が少ないので、バランスをとるためにバターを少し入れていました。それ以外の肉には、基本的に入れていません。

ラ・スカーラのことは、別の記事に書きました。

ワイナリーのレストランでは、まとめて仕込んでいた

ナポリピッツァの店のあと、島根のワイナリーのレストランで料理を作っていました。赤ワインを入れるようになったのは、そのころからです。それまでは僕も、赤ワインは入れずにバルサミコだけで作っていました。

ワイナリーのレストランでは、作り置きが基本でした。

ワイナリーのレストランの仕込み。まとめて仕込んで、最後は肉のフライパンで。①おっさんの顔のラベルの瓶(500mlくらい)を丸ごとあけて、赤ワインを足して煮詰める。②自家製のフォンドボー(牛の骨と牛すじ)を入れて、さらに煮詰める。③小分けにして、真空にかけて冷凍する。④使う分を冷凍庫から冷蔵庫へ移して、解凍する。⑤最後に、肉を焼いたフライパンで、ソースに。⑥なくなったら、また仕込む、その繰り返し。各段に水彩の小さな絵つき
ワイナリーのレストランの仕込み。
  1. おっさんの顔のラベルの瓶(500mlくらい)を丸ごとあけて、赤ワインを足して煮詰める。
  2. 自家製のフォンドボーを入れて、さらに煮詰める。
  3. 小分けにして、真空にかけて冷凍する。
  4. 使う分を冷凍庫から冷蔵庫へ移して、解凍する。
  5. 最後に、肉を焼いたフライパンでソースに仕上げる。

冷凍がなくなったら、また仕込む。その繰り返しです。

フォンドボーは、イタリア式の濃いもの。牛の骨と牛すじを使って、大きな鍋で自分で仕込んでいました。それを、常温に冷めるとゼラチンで固まってしまうくらいまで、さらに煮詰めて使っていました。店では、これを「スーゴ・ディ・カルネ・リストレット」と呼んでいました。

手間はかかります。でも、なかなかにいいソースができあがっていました。

寄り道「スーゴ・ディ・カルネ・リストレット」って?タップで開きます

日本のイタリア料理の店では、こういう濃い肉のだしを「スーゴ・ディ・カルネ」と呼ぶことが多いです。

リストレットは、イタリア語で「煮詰めた」という意味です。煮詰めたスーゴ・ディ・カルネ、ということです。

ホワイトバルサミコは、そのままサラダに|塩と、オリーブオイルだけで

ホワイトバルサミコは、煮詰めずに、そのまま使います。

塩と、ホワイトバルサミコと、オリーブオイル。これだけで、おいしい。

ひろし

使ったことない人は、ちょっと試してみてほしいぐらい、おいしい。

ホワイトバルサミコのサラダ。塩+ホワイトバルサミコ+オリーブオイル=サラダ。これだけで、おいしい。香りは華やか、酸味はひかえめで落ち着いている、色はうすい黄色(白ワインのような色)、使い方は、煮詰めずに、そのまま。水彩の絵4つ
ホワイトバルサミコのサラダ。

香りが華やか。酸味はちょっとひかえめで、落ち着いています。少し甘みもあります。色は、透明に近いうすい黄色。白ワインのような色なので、その点でも使いやすかったです。

出会ったのは、金沢にいたころです。使うのは基本的にサラダで、冷製パスタにも入れていました。

オリーブオイルのことは、こちらに書きました。

白には、DOP も IGP もありません。どちらも決まりで、色は「濃い茶色」とされているからです。いま(2026年10月)、通販では、250mlで900円前後のものから見かけます。

僕のお気に入りと、ふだん使いの白

僕がこれまでに使ったことがあるのは、アルチェネロ、ガレッティ、フィオリーニ、アンドレア・ミラノ、ジュスティなど。

いちばんのお気に入りは、フィオリーニの白です。ただ、少し値が張ります。

値段のめやす(2026年10月・通販で見た値段)

  • フィオリーニ(有機の白):250mlで、2,200〜2,700円ほど
  • ガレッティ:500mlで、1,100〜1,800円ほど
  • アンドレア・ミラノ:500mlで、1,900〜2,500円ほど

フィオリーニは、500mlに直すと5,000円前後。毎日のサラダに使うなら、ガレッティかアンドレア・ミラノをおすすめします。

甘く煮詰めれば、いちごにも|デザートと、トマトにも

子どもたちは、バルサミコが好きです。ちょっと甘く煮詰めて、いちごにかけたり、バニラのジェラートにかけたり。

煮詰めるのは、おっさんの顔のラベルの1本です。

店のドルチェ(デザート)では、パンナコッタにベリーとバルサミコのソースを合わせていました。

長方形の白い皿のパンナコッタ。いちごと、ベリーのソース、黒いバルサミコのソース
パンナコッタに、ベリーとバルサミコのソース(2012年4月)。

トマトのサラダにも、バルサミコを使っていました。夏の冷製パスタの、トマトのピンクのソースにもバルサミコが入っています。

茶色い陶器の器に盛ったトマトのサラダ。切ったトマトとルッコラ、黒いサーバー
トマトのサラダ(2018年7月ごろ)。

トマトのほかにも、店の記録にバルサミコを使った料理が残っていました。

寄り道店の記録に残っていた、玉ねぎのオーブン焼きタップで開きます

玉ねぎをオーブンで焼いて、バルサミコをぬる料理です。

ナポリピッツァの店の、初めのころのレシピは、小玉ねぎでした。

  • 皮付きの小玉ねぎを半分に切る
  • 160℃のオーブンで18分
  • バルサミコ酢を適量かけて、160℃で15分
  • 一晩おくと、味がまとまる

手書きのノートでは、160℃で15分焼いてから、バルサミコをハケで多めにぬって160℃で10分。そのあとトマトソースをぬっていました。

ブッフェの早見表では、玉ねぎを155℃で40〜50分焼いてから、バルサミコをかけて160℃で8分。香草パン粉をかけて3分。

ワイナリーのレストランのレシピにも残っていました。半分に切った玉ねぎを145℃で50分焼いて、バルサミコをぬって145℃で10分。香草パン粉をかけて160℃で5分。

店が変わっても、記録に残っている料理です。温度や時間は少しずつちがいます。

この記事で紹介したもの

この記事に出てきたものを、まとめておきます。

押すと、その説明のところまで戻ります。買うところではなく、まず説明を読んでもらえたらうれしいです。

伝統的な DOP

いま100mlで2万円弱フォンド・モンテベッロ 伝統的なバルサミコ酢 DOP(12年以上)100ml↑いま100mlで2万5千円前後フォンド・モンテベッロ 伝統的なバルサミコ酢 DOP エクストラヴェッキオ(25年以上)100ml↑

煮詰める1本

ふだんの1本。だいたい煮詰める用アドリアーノ・グロソリ バルサミコ酢「デル・ドゥーカ」IGP 250ml↑

そのままかける1本

いま通販で見かける、金色の札の瓶ファットリア・エステンセ バルサミコ酢 IGP(金色の札)500ml↑

ホワイトバルサミコ

僕のお気に入りフィオリーニ ホワイト・コンディメント・ビオ(有機)250ml↑毎日のサラダにガレッティ ホワイトバルサミコ 500ml↑毎日のサラダにアンドレア・ミラノ 白いバルサミコ酢 デル・ドゥオーモ 500ml↑

まとめ|安いのを煮詰めると、即席の熟成バルサミコ

持ち帰ってほしい、ひとつ。安いのを煮詰めると、即席の熟成バルサミコ。何本か持って、使い分ける。ふだんは煮詰めて、仕上げは「ええやつ」。肉には、バルサミコ2:赤ワイン1。ホワイトは、塩と、オリーブオイルで。煮詰めると、近づくのは、とろみと甘さまで。一皿の水彩つき
持ち帰ってほしい、ひとつ。

1ccで千円以上のバルサミコは、とても店では使えませんでした。

でも、ふだん使いの1本を煮詰めれば、とろみと甘さには近づけます。

もし、ひとつだけ持ち帰ってもらえるなら。

安いのを煮詰めると、即席の熟成バルサミコになる。すごくおいしくなります。

ぜひ、試してみてください。

今日の一曲

今日の一曲は、ルチアーノ・パヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」。

プッチーニのオペラ『トゥーランドット』の中の歌です。

この曲を初めて知ったのは、初めて働いたお店でした。

日本語の題名を聞いて、なんちゅう題名なんや、とびっくりしました。

でも、聞いてみたらめっちゃいい曲で、パヴァロッティもすぐに好きになりました。

パヴァロッティは、バルサミコの町、モデナで生まれたテノール歌手です。

誰も寝てはならぬ。

でも、今夜はこのへんで。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、おやすみなさい。