― この記事について ―

2020年の秋、このブログを始めたばかりのころに書いた2本の記事を、1本にまとめて書き直しました。「ほんとうのことは、『自分』の中にある」と「苦しみから救ってくれたのは、本当の自分だった」です。同じころに書いた、ほかの記事の言葉も少し借りています。元の2本は、記録として残してあります。言いたいことは、あのころと同じです。言い方を、いまの僕の言葉にしました。

途中に「寄り道」を一つ、たたんであります。気になったら、開いてみてください。

こんばんは、ひろしです。

今日は、自分で決めることの話です。

先日、ベシャメルソースの記事を書きました。その最後に、若い人に向けて、こんなことを書いています。

自分で思った道を、進んでほしい。誰かが言ったからやったことは、いつか誰かのせいにしてしまう。僕は、そう思っています。

書いてから、気づきました。ブログを始めたころの僕も、同じことを書いていたんです。

だから今日は、その記事を書き直します。

結論から言うと。

人は、いろいろ言ってくれます。僕も、言います。

それは、ありがたいことです。でも、それは人の言うことです。

自分で考えて、自分で決める。そうすれば、うまくいかなくても誰のせいにもせず、次へ進めます。

説明していきます。

ほんとうのことは、自分の中にある。これ1枚で結論。人の声・人のせい・紙・中身・小さいころ・2020年の6段と、ありがたく聞いて自分で決める
先に、この記事の全部を1枚で。

人は、いろいろ言ってくれる。僕も、その一人

生きていると、人はいろいろなことを言ってくれます。

「好きなことを仕事にするとしんどいよ」

「楽しいことばかりやっていては生きていけない」

僕も、よく言われてきました。

好きなことをするときは、いつもどこか後ろめたかった。

分かれ道の前で、白い紙を広げる料理人の後ろ姿。まわりに、文字のない吹き出しが浮かぶ
分かれ道の前で、紙を広げる後ろ姿。

2020年の僕は、こうした言葉を「全てウソ」と書いていました。いま読み返すと、ずいぶん強い言い方です。

いまは、そうは思っていません。

言ってもらえるのは、ありがたいことです。

それに、僕も言う側の一人です。子どもたちが自分の道を選ぶときには、僕もきっといろいろ言うと思います。

ひろし

それはとてもありがたいことでもあるんだけど、でもそれは人の言うことだから。

ありがたく受け取って、決めるのは自分。この記事で言いたいのは、それだけです。

言われたとおりにやると、うまくいかないとき人のせいになる

言われたとおりにやるのは、楽です。自分で考えなくていいし、時間もかかりません。

でも、うまくいかなかったとき。

「言われたとおりにやったのに」と、つい思ってしまいます。そして、言った人のせいにしてしまう。

人のせいにしているあいだは、自分では何も直せません。だから次もまた、誰かの言うとおりにやる。うまくいかなければ、また人のせいにする。

2020年の僕は、これを「負の無限ループ」と呼んでいました。

言われたとおりにやると、うまくいかない、人のせい、また言われたとおりの輪になる。自分で決めると、考え直して次の一歩の螺旋階段になる
言われたとおりにやると、輪になる。自分で決めると、螺旋階段になる。回るのは同じ。一周ごとに、一段上がる。

自分で考えて決めたことは、ちがいます。

うまくいかなくても、誰のせいにもできません。だから、どこがちがったのかを自分で考え直せます。

考え直せば、次の一歩が出せる。同じように回っているようでも、一周ごとに一段、上がっている。輪ではなく、螺旋階段になります。

決めたら、あとは動くだけです。動くかどうかも、自分で決めます。

もちろん、動くには勇気がいります。

でもどんなに小さなことでも、自分で決めて動けたら。

ひろし

めっちゃ楽しいですよw

迷ったら、自分の「大切」を紙に書き出す

自分で決めるには、まず自分を知っておくことです。そのために僕がすすめたいのは、自分の「大切」を紙に書き出すことです。

2020年の僕は、マインドマップという書き方を使いました。

寄り道マインドマップって、なに?タップで開きます

紙のまんなかに一つの言葉を書いて、そこから枝を伸ばすように、思いついた言葉をつないでいく書き方です。

きれいに描かなくてもかまいません。箇条書きでも大丈夫です。

テーブルの白い紙に、鉛筆でまんなかから枝をのばすように丸と線を描く手
まんなかから、枝をのばすように書いていきます。

書き出すのは、この4つです。

  • どんなときに幸せを感じるか
  • 何を大切にしているか
  • いまどんな状況にいるか
  • やりたいことは何か

書けるだけ、書き出してみてください。

僕の「大切」の地図。幸せを感じるとき、大切なもの、いまの状況、やりたいことの4つの枝
2020年の記事に書いた「大切」を、地図にしました。下の2つの枝は、空けてあります。

2020年の僕は、こう書き出していました。

幸せを感じるのは、好きなことをして楽しいとき。家族と暮らす何気ない毎日。何かを学んだとき。

大切なのは、家族との生活。それから、悩みに悩んで選んだバイク、カメラ、包丁、安物のギター、トランペット。

迷ったときは、この紙を見ます。たいてい答えはそこにあります。

見直して「これはちがうな」と思ったら、消したり書き足したりしてください。自分も少しずつ変わっていくからです。

紙でも、アプリでもかまいません。

僕はいくつかアプリを試して、MindNode というアプリがいちばんシンプルで使いやすいと思いました。Apple の機器用(iPhone・iPad・Mac)で、無料でも使えます。

紙と相談して、自分で決める。それが「自分で考えて、自分で決める」ということだと思います。

値段ではなく、中身を見る

自分で決めるとき、もう一つ大事にしていることがあります。表に見えるものではなく、中身を見ることです。

たとえば、ものを買うとき。

値段は表に見えるものです。でも、そのものが自分にとってどれだけ大切かは、値段だけでは分かりません。

中身を見るくせがつくと、値段にふりまわされず、自分にとって価値のあるものを選べるようになります。

前の僕は、欲しいものを買うことに抵抗がありました。

自分の「大切」が分かってからは、ちがいます。必要で、価値のあるものを選ぶようになりました。本当に欲しいものを買うことにも、抵抗がなくなりました。

表に見えるもの(値段・言われた言葉そのまま)と、中身(自分にとってどれだけ大切か・言葉の奥にある中身)
表に見えるものと、中身。人の言葉も、同じです。

人の言葉も、同じです。

言われたことを、そのまま受け取らない。言葉の表ではなく、中身を見る。そのうえで、自分で決める。

分からないことは、調べればいい。人に聞いてもいい。

知らないことは、こわいものです。でも知ってしまえば、たいていのことは大したことではありません。

答えは、小さいころの自分が知っていた

では、自分の「大切」はどこにあるのか。2020年の僕がたどり着いた答えは、小さいころの自分でした。

明日が楽しみでしかたがなかったころ。そのころの自分は、何が楽しいかをちゃんと知っていました。

でも大人になり、周りに合わせようとがんばるうちに、その声が少しずつ聞こえなくなっていきました。

2020年の僕は、その声のことを「本当の自分」と呼んでいました。

夕方の道を歩く男性の後ろ姿と、少し先を走る小さな子どもの後ろ姿
夕方の道。小さいころの自分と、いまの自分。

不思議なことに、その声は消えていたわけではありませんでした。

「なんとなく嫌だな」という感覚になって、ずっと知らせてくれていたんです。

勉強は、もともと遊びのはずだ。それを教えてくれたのは、そのころ1歳だった息子です。

実際、やりたいことのための勉強はちっとも苦になりませんでした。

ひろし

むしろ楽しいくらい笑

小さいころの声は、いまも聞こえていますか。

もし聞こえているなら、無視しないでください。その声のほうへ一歩だけ動いてみてください。

2020年、考えて考えて、ここにたどり着いた

この答えに気づいたのは、2020年。コロナの年でした。

お店の営業を控え、子どもの登園も控えて、家で1歳の息子と過ごす毎日。その中で、いろいろなことを考えました。

仕事のことで、とてもつらい時期もありました。

昼の光が入る静かな台所。テーブルに開いたノートと鉛筆、窓の外に洗濯物、床に木のおもちゃの車
2020年の春の台所。

考えて、考えて。たどり着いたのが、この記事に書いたことです。

好きなことは、やらなきゃならないこと。そう気づいてから、生きることが楽しくなりました。

やりたいことをするのに、後ろめたさがなくなりました。ひとつひとつの行動に、意味が生まれました。

そのころ、手に入ったものを書き出してみたことがあります。生きやすさ。自分の行動の意味。やりがい。生きていることのすばらしさ。そして、幸せ。

書き出してみると、人生でいちばん大切なものばかりでした。

2020年に手に入ったもの。生きやすさ、自分の行動の意味、やりがい、生きていることのすばらしさ、幸せ
2020年に、手に入ったもの。

家族を養いながら、やりたいことで生きていくには、どうしたらいいか。それも一生懸命に考えました。好きなことのためなら、人は一生懸命に考えられるんです。

2020年の僕は、「独立すれば、すべてが自分で決められる」とも書いていました。

いまは、少しちがいます。

楽しかったり、やりがいを感じたりすることなら、一生続ければいい。それは仕事じゃなくてもいい。

コロナのころに気づいて、一生懸命考えてたどり着いた一つの答えです。

まとめ|ありがたく聞いて、自分で決める

人は、いろいろ言ってくれます。僕も、言います。

それは、ありがたいこと。でも、それは人の言うことです。

誰かが言ったからやったことは、いつか誰かのせいになる。僕は、そう思っています。

だから自分で考えて、自分で決めて、自分で動く。うまくいかなくても、それは次の一歩になります。

まとめ。人はいろいろ言ってくれる、ありがたく聞く。「大切」を書いた紙と相談する。自分で決めて動く。楽しいことは一生続ければいい
ありがたく聞いて、自分で決める。

人生は良いことばかりじゃない。でも、悪いことばかりでもない。

ほんとうのことは、ちゃんと自分の中にあります。

今日の一曲

この記事は、2020年に書いた2本の記事をまとめたものです。

2本とも、最後に曲を選んでいました。だから今日は、その2曲を並べます。

SUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」

「ほんとうのことは、『自分』の中にある」で選んだのは、SUPER BUTTER DOG の「サヨナラCOLOR」です。

この二行は、この記事の題と同じことを歌っている。そう思って、2020年の記事でも選んだ曲です。

ほんとうのことが、見えてるんだろ
その思いよ 消えないで

SUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」(作詞・作曲 永積タカシ)より

銀杏BOYZ「光」

「苦しみから救ってくれたのは、本当の自分だった」で選んだのは、銀杏BOYZ の「光」です。

この曲の「君」は、「本当の自分」のことなんじゃないか。2020年の僕は、そう思って聴き直していました。そう思うと、また深みが増した曲です。

2007年11月30日、銀杏BOYZはこの曲で、TBSの報道番組『筑紫哲也 NEWS23』の「金曜深夜便」というコーナーに生で出演しました。バンドで初めてのスタジオライブでした。

パンツ1丁で。

かっこいい。

いけるかな 君のいる場所へ
いけるかな ひかりの射す場所へ

銀杏BOYZ「光」(作詞・作曲 峯田和伸)より

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、おやすみなさい。